■古いニュース(2007/08/20 - 2007/08/27)

 

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2007/08/27  

■Noobzの中心人物であるFanjita氏がPSP向けソフト作製を止めるとのこと

 PSPの自作ソフト動作のために初期から携わっていたFanjita氏が今回のPandora's Batteryを以て、全てから手を引くとの事。理由

としてはPSPのソフトの開発に疲れた事、Pandora's Batteryが先行してリリースされてしまった事を挙げています。またFanjita氏はもう

PSP以外の事を始めようとしているようで、今後はPSPの自作ソフトへの復帰は無さそうです。

 

2007/08/26  

■Solar Loyal TecnologiesがPandora's Batteryのようなバッテリーを発売するという噂

 3日前にPandora's Batteryがリリースされて非常に衝撃を受けましたが、そのPandora's Batteryに似たような機能を持つバッテリーが

KickStartというブランドでSolar Loyal Tecnologiesという所から発売されるようです。なんでもメモリースティックとバッテリーのセット販売

のようでこれを装着する事によって、

 

 (1)自作ソフト動作が可能

 (2)Custom Firmwareがインストール出来るようになる

 (3)PSPのファームウェアをダウングレード出来る

 

というPandora's Batteryそのままのもののようです。中身が何であるかは明らかにされていませんが、噂ではそのまま入れて売るつもり

では?と言われているようです。価格は米ドル$60(日本円で\7000位)となっており、まもなく販売する予定っぽいです。

 

 Pandora's Batteryをリリースした人々はリリース前に色々と転売されていた事を嫌い今回のリリースとしたわけで、世界中に広まって

しまった今では上記のような製品を購入する人は少ないでしょうね。

 

 

■新型PSPでもCustom Firmwareが登場するかも

 Maxconsoleに投稿されたCustom Firmwareの開発者であったDark Alex氏によるコメントですが、9月に発売される予定のPSP-2000

でもCustom Firmwareが動作するかもしれないとの事です。あくまで氏の個人的なコメントであり出来るかどうかは不明ですが、3.xx系の

ipl(initial Program Loader)を解析することでこのファイルをコアにしたCustom Firmwareなら動作するかもね、との事。

 

 現行のCFWは全て1.5のiplを元にしているので新型PSPでは動作する事は多分無いようです(新型はv3.60から始まるため)が、旧型も

しばらくはアップデート対象となる事から色々と解析されていけば面白いですね。

 

 

■PSPのバッテリーを分解してみました

 そういえばバッテリー分解していないなと思い、早速分解してみました。分解した対象はPSP専用バッテリーパック1800mh(AA)でPSPに

付属している標準品です。下の画像を見て頂けると分かりますが、赤い枠で囲んだものが今回話題のEEPROMとなっているようです。

 

 

 

 このEEPROMは93C56という汎用のもの(datasheet)らしく、256Byteのようです。このチップを搭載しない非公式バッテリーでは当然

Pandora's Batteryは動作しないので、注意が必要ですね。

 

2007/08/23(Pandora's Battery特集)  

■Team C+DによるPandora's Batteryリリース(壊れて起動出来なくなったPSPを復活及び全PSPのダウングレーダー)

 帰ってきたらもの凄いニュースが来てました。PSPで自作ソフト起動をするために精力的に活動しているNoobz、Team C+Dによって

リリースされたもので、なんとトロイ等で壊れたPSPを復活させる事が出来るようになるツールのようです。これは以前にリークしたと

される、開発者向けバッテリー使用でのPSP復活の手法を取り入れたものだと考えられます。

  

 これは裏返せば、どんなPSPどんなバージョン、壊れたPSPであってもPSP v1.50に戻す事が出来てしまうダウングレーダーという

素晴らしいツールです。バッテリーを一つ潰す(かもしれない)事が必須になりますが、昨今のDG用のUMDよりは流通量は多く、価格は

低いものなので、たいした出費無しで色々と便利そうです。

 

*追記*

バッテリーを元に戻す方法、記事の誤記を修正しました。ご指摘有り難う御座います。


*注意*

これより下記の手順を実行する事でPSPのバッテリーが壊れる可能性があります。十分に注意して下さい。 

 

●ツール起動に必要なハードウェア

(1)改造しても良いPSPの公式バッテリー(AA)。ツールで元に戻せるが、ツールを使うためにバッテリーが壊れる可能性があるため。

(2)スペアのMS Pro Duo(128MB以上のMS Pro Duo推奨。MS Duoはサポートしない)

(3)正常起動するPSP v1.50かCFWの導入されたPSP

 

●用意するもの

(1)Pandora's Battery(ミラーしました)

(2)PSP v1.50の公式アップデーター EBOOT.PBP

(3)ダウングレードしたい適当なPSP

 

●導入方法

(1)PSPとPCをUSB接続する

(2)適当なフォーマットツールを使ってメモリースティックDuoをフォーマットする。PSP本体のフォーマット機能でも可能

 

 

図1-0 Windowsのフォーマッタ(これ以外の何でも良い) 

 

(3)ツール本体フォルダ内にあるmsformatを使って論理的にメモリースティックDuoをフォーマットする。このツールはコマンドラインのみ

  対応なので、Windowsのコマンドプロンプトを立ち上げて直接叩いて起動させる事(システムドライブのルート直下に置いておくと便利)

  下記は管理人の環境での実行結果(PSPのドライブレターG:\と認識されている)

 

 

  図1-1 msformat.exeを実行した後

 

(4)PCとPSPのUSB接続を切断する

(5)切断後、再度PCとPSPをUSB接続する

(6)MS Duoの中は当然何も無いので、手動でms0:/PSP/ms0:/PSP/GAME/とフォルダを作製する

(7)作製したms0:/PSP/GAME/フォルダの中にツールフォルダ内にある「installer」「battery」の中のプログラムフォルダを

  コピーする(図1-2参照)

 

 

図1-2 フォルダコピー後の構成 

 

(8)PSP v1.50の公式アップデーターをUPDATE.PBPと名前を変え、メモリースティックのルートにおく

(9)PCとUSB接続を切り、XMBからPandora's Battery Firm.Installerを実行する

(10)このツールを起動すると、MS Duoのルートにmsipl.binという特殊なファイルを作製する

(11)実行終了後、PCと接続してみるとルートディレクトリにmsipl.binその他が作製されているはず(図1-3参照)

 

 

 図1-3 msipl.binがメモリースティックに作製された

 

(12)PC上で今度はツールフォルダにあるmsinst.exeを実行する。これもコマンドラインオンリーなので、直接叩いて実行する

 

 

図1-4 msinst.exeを使ってMS Duoを書き換え  

 

(13)PCとUSB接続を切り、XMBからPandora's Battery Createrを起動する。このツールはバッテリーの情報を書き換えるため

   書き換えた後のバッテリーは通常のものとは異なるものになるので注意。最悪バッテリーとして使えなくなるので、予備を一個

   用意しておく方が良い。

 

(14)Pandora's Battery Createrを起動すると図1-5のようになるので、まずはバッテリーのEEPROMの内容を△ボタンでMS Pro Duo

   へバックアップしておく事。これが無くても元に戻せるが、一応念のため

 

図1-5 バッテリーのEEPROMを書き換える 

 

(14)とりあえずここまでで、正常なPSPでの作業は終了 


●壊れたPSPやダウングレード出来ないバージョンが導入されているPSPでの作業 

(1)上記までで作製したメモリースティックDuo(ブータブルにしたもの)、Pandora's Battery(eepromを書き換えたもの)を対象の

  PSPに入れる

 

(2)この時AC電源は接続しない事

(3)そのままバッテリーを入れると勝手に電源が入り、Pandora's Battery menuが起動する

 

 

 図1-6 Pandora's Battery Recovery Menu起動

 

(4)×ボタンでダウングレーダーが起動する

 

 

図1-7 Pandora's Battery Downgrader起動 

 

(5)×ボタンでダウングレードが始まるので、AC電源を接続してしばらく終了するまで待つ

 

 

図1-8 PSP v1.50へダウングレード中 

 

(6)ダウングレードが終了し、再度起動してみるとPSPがv1.50になっているはず


●Pandora's Batteryを実行したバッテリーを通常に戻すには

(1)バッテリーカバーを外し、バッテリー本体を外したままでPSPを起動する

(2)PSPが起動したら、パッチの当たったバッテリーを付けてカバーも付ける

(3)XMBからPandora's Batteryを起動する

(4)図1-5のように起動するので、今度は□ボタンを押す(EEPROMをバックアップした場合はL+Rボタン)

(5)すると元通りのバッテリーになるはず


●導入を終えて

 

これはもの凄いツールがリリースされましたね。これ一本が有ればダウングレードに必要なものは、適当なバッテリーだけなので

非常に便利です。さらにはジャンクのPSPまで復活させる事が出来るのは、もうなんというか凄すぎますね。readme.txtを見れば

分かりますが、開発に携わった方々は非常に著名な人ばかりです。例によって、ダウングレードやPSPが復活出来てしまった人は

掲示板へ書き込みをお願い致します。

 

 しかしこれは凄いですね。DGするためのセキュリティホールを見つけるまでもなく、殆ど全てのPSPをPSP v1.50に戻せるので公式

ファームウェアのアップデートだけでは対応出来なくなるかもしれませんね。新型PSPが9月に出るわけですが、もしかしたらこの

Pandora's Batteryが適用出来てしまうかもしれませんね。9/13には試せると思いますので、後ほどレポートしてみたいと思います。

 

2007/08/22  

■Custom Firmware 3.52M33-4リリース

 二日前にリリースされたばかりのM33によるCFWですが、早くもバグフィックスしたバージョンがリリースされました。前回からの変更点

は、

 

 (1)XMBでflashへUSB接続にて書き込む時にCRCエラーが起きていた不具合を修正した

 (2)CPU速度をvshmenuとcoreに追加した

 

となっているようです。またM33によるコメントにもありますが、新しい機能が出来ない限りは極力新しいバージョンのリリースは避けたい

ようです。というわけで、とりあえず管理人も試してみました。

 

●用意するもの

(1)CFW 3.52M33〜M33-3のいづれかが導入されたPSP

(2)Custom Firmware 3.52M33-4アップデーター(*パスワード必須*ミラーしました)

 

 

●導入手順

(1)上記リンクよりファイルをダウンロードし、解凍する(パスワードはQJ.netのフォーラム参照の事)

(2)解凍して出来たアップデーターをms0:/PSP/GAME150/M33Update4/として保存する

(3)十分なバッテリーとAC電源を接続しておく

(4)XMBから起動する

(5)アップデート自体はすぐに終了する

(6)アップデート後にバージョン情報を見てみると3.52M33-4となっているはず

 

●導入後

  

というわけですぐにアップデートしてしまいました。PSPUpdatesなどで配布されているものは大丈夫なのですが、どこか変なところで

配布されているものはトロイ入りがあるようで、一歩間違えればPSPが即ゴミになってしまいます。使用するファイルは十分に注意して 

アップデートしてみて下さい。

 

2007/08/20  

■Custom Firmware 3.52M33-3リリース

 前回のM33-2からちょっと経ちますが、機能を追加したCFW 3.52M33-3がリリースされました。前回からの変更点は、

 

 (1)CPU速度を75MHz/133MHzに設定出来るようにした

 (2)リカバリーモードでflash2/flash3にアクセス出来るようにした

 (3)XMBでUSB接続した時のPC側でどう認識されるかを設定出来るようにした(MS Duo/flash0〜3/UMD)

 (4)"vshmenu"を追加した。XMBでHOMEボタンを押す事でCPU速度/USB認識/UMD ISO設定/UMD VIDEO設定

   を簡単に変更出来るメニューを表示出来る

 

 (5)UMD-Video ISOの再生を可能にした。ファイルはms0:/ISO/VIDEO/以下に置く事で認識出来るが、NO-UMDは

   まだ不可能なため、一枚適当なUMDがドライブに入っている事が必須

 

 (6)popsloaderをv3.30に対応させた

 

となっております。通常のUSB接続でUMDの中身が直接見れるようになったのはもの凄い便利ですね。今まではリッピングツールや

リカバリーモードでのアクセス、USBSSS等で抜き出しを行ってきましたが、新規に追加されたvshmenuを使って認識方法をすぐに

変更した上でUMDにアクセス出来るのは素晴らしいです。

 

 またNO-UMDが出来無いながらも、UMDビデオISOの再生が出来るようになったのも良いですね。 というわけで早速管理人も

アップデートしてみました。今回はCFW 3.52M33-1からM33-3へアップデートしてみましたが、大丈夫でした。

 

●用意するもの

(1)CFW 3.52M33、CFW-3.52M33-2のどちらかが導入されたPSP

(2)Custom Firmware 3.52M33-3アップデーター(ミラーしました)

 

●導入手順

(1)アップデーターをダウンロードして解凍する

(2)解凍して出来たフォルダ内にある「M33Update3」フォルダをms0:/PSP/GAME150/以下へコピーする

(3)十分なバッテリーとACアダプタを必ず接続しておく

(4)XMBからM33アップデーターを起動する

(5)アップデーターを起動し、アップデートを行う。この作業は数秒で終了する

 

 

図1-1 アップデート前 

 

(6)再起動し、XMBのバージョン情報を見てみると 3.52M33-3となっているはず

 

 

●動作画面

 

新規で追加されたvshmenuは上記画像のような感じで表示されます。左はUSB接続で通常通り、右画像はUMDドライブの中身を見せる

ようにした設定となっております。こんな感じでHOMEボタンを押す事で簡単に変えられるのは便利ですね。例によってまた不具合もある

かもしれませんので、導入された方は掲示板の該当スレッドまで書き込みお願い致します。

 

 

■今更ですが

 コミックマーケット終わってしまいましたね。Emu on PSPのスペースへお越し下さった皆様、有り難う御座いました。今回は残るだろう

という感じで用意していったのですが、有り難い事に完売しました。後にスペースへ来て頂いた方には申し訳ありませんでした。冬コミも

取り敢えず申し込んでみようと思っております。次回が有れば、またどうぞよろしくお願いします。更新さぼり気味でしたが、本日から通常

更新に戻りたいと思います。

 

 

 


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